こんにちは、食品業界を知る健康マニア、ゆみきーちです(*・ω・)ノ
今回は、美容と健康を意識している人が陥りがちな食事に関する7つの事について書きました。
「身体に良いと思って食べているけれど、本当かなぁ?」 |
こんな疑問を持ちながら買い物する時、ありますよね。
最近はますます”健康であること”が重要な日々ですが、食品業界の小売部門においても”健康志向な顧客をどうやって取り込むか”は非常に重要な課題。より健康に良い食品が市場に増えていくことは大変喜ばしいことですが、その一方で「これはこんな成分が入っているから健康的」、「カロリーオフだから安心」といったセールストークが過激になっていくのも自然な流れ。
そういった商品の中には、一見体に良さそうに見えて、「それ全然健康に良くないよ!」と突っ込みを入れたくなるものも多く存在するので要注意。
メディアや広告に惑わされず、本当に体に良いものを見極める目を持ちたいですよね。
プロテインパウダー、プロテイン飲料の飲み過ぎ
最近では、筋肉の強化に励む芸能人やタレントさん、有名なYoutuberなどが、メディアを通してプロテイン飲料を宣伝、紹介している姿をよく見かけます。一見カッコ良く見えますが、はたして人工的に抽出してパウダーになったプロテインを飲んで筋肉を作ることに弊害はないのでしょうか?
プロテインとはタンパク質のことですが、タンパク質を体内に取り込んだ後、タンパク質特有の毒素を濾過して排出するのは腎臓の役割です。吸収しやすく人工的に作ってパウダーにしたプロテインを、毎日グビグビ、しかも何杯も飲むとどうなるでしょうか。腎臓を酷使して、疲弊させてしまいます。疾患の原因になりますので、今すぐ止めましょう。
私の患者さんにも、パウダータイプのプロテインを摂取して、腎機能を示す「尿アルブミン」の数値がいきなり悪くなった人がいます。腎臓が心配な時は、尿アルブミンの検査を受けてください。
『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二 著
どうしてもプロテインパウダーを摂るという場合は、動物性プロテインではなく、やさしい植物性の商品を選び、過剰に摂取しないようにしましょう。
サプリメントの摂り過ぎ
サプリメントを飲むことは必ずしも悪いことではないでしょう。しかし、自分の体にとって本当に必要かどうかをよく見極める必要があります。また、サプリメントは人工的に抽出した単一栄養素ですので、自然界のものとは異なることを理解してください。人工的に抽出した単一栄養素を毎日サプリメントで摂取し続けることで、過剰摂取、栄養過多となり、人体に弊害を及ぼす場合もあるのです。
参考:国立循環器病研究センター
サプリメントはあくまで栄養補助食品。よくある「マルチビタミンさえサプリメントで摂っていれば大丈夫」といった考え方は、その他の必要な栄養素の不足を招きます。人間は自然界のありとあらゆる栄養成分を補給することで成り立っている生物です。
一つ例を挙げると、食物繊維の不足。食物繊維が不足すると、便秘になり、腸内環境を悪化させる原因となります。サプリメントに頼りすぎず、普段の食事もバランスの取れたものにしましょう。
個人的に栄養補助食品として飲んでいるのは、添加物不使用、糖類無添加の青汁。原料そのものが野菜なので、野菜が不足しがちな現代人の栄養補助食品としては最適なのでは。(※腎臓機能が低下している方でカリウムの摂取制限がある方は飲む前に医師に相談を)
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健康食品/飲料と謳いつつ、人工合成甘味料や多量の異性化糖を使った商品の摂取
甘いものなのに低カロリー、カロリーゼロといった、健康食品を装った合成甘味料を含んだ食品や飲料には注意しましょう。
スクラロース、アセスルファムKなどの合成甘味料が体に良くないのは、そもそもそれが人の体内で一切分解されず、血中に残存して様々な悪影響を及ぼす可能性が指摘されているためです。甘さは感じるものの血糖値が急上昇しないと言われている点が長所として食品に多用されていますが、しかし分解されなかったそれは腸内細菌のバランスを壊すうえ、肝機能の低下や脳卒中、認知症の原因リスクとなる可能性が現在の研究において問題視されています。
参考:Business Journal 渡辺雄二「食にまつわるエトセトラ」
ステビアは植物由来の甘味料ですが、そもそも哺乳類には向かない成分であり、東南アジアの一部の国では食品における輸入禁止対象の一つとなっています。
また、果糖ブドウ糖液糖などの異性化糖は主に遺伝子組み換えコーンを原料に作られているうえ、粒子が非常に小さい分、普通の砂糖や蜂蜜などよりも甘く、速いスピードで血糖値を上昇させてしまう糖質です。スポーツドリンクや清涼飲料に多用されていますが、それらを過剰に摂取することで糖尿病の原因となる点が指摘されています。
人工甘味料を使用している食品や飲料は基本的に口にしない、異性化糖を使用している食品・飲料は控える、または全く飲まないに越したことはないでしょう。
フルーツジュースの飲み過ぎ
フルーツジュースについては、ビタミンやミネラルを含んでいる分、合成甘味料や異性化糖を使用した清涼飲料よりはだいぶ良いと言えますが、果糖たっぷりのフルーツジュースは、食物繊維が省かれている分、急激に血糖値を上げてしまうので注意が必要です。
また、ジュースにしてしまうと、果物をそのまま食べる時よりも数倍の量の果物を使う為、糖質をより多く摂取してしまう結果となってしまいます。
基本的に果物はそのまま、食物繊維と一緒に摂るのがベスト。食物繊維のおかげで緩やかに消化し、血糖値の急上昇を防ぐことが出来ます。
市販の野菜ジュースや果物ジュースは加熱殺菌されているものが多いので、失われている栄養素がある点も念頭に、あくまで栄養補助食品として、食後にデザートの代わりとして少量飲むのが良いでしょう。
「100%フルーツジュースなら体に良いでしょう」と、水代わりにオレンジジュースなどばかり飲んでいる方をたまに見かけますが、非常に糖質が高いので、随時血糖値を急上昇させてしまいます。喉が乾いたら、ジュースではなく、まずはお水を飲むようにしましょう。
エナジードリンクの飲み過ぎ
確かに、エナジードリンクを飲むと、元気が湧いてきたような気がしてしまいますね。しかしそれは強いカフェインによって体が刺激され、過剰に脳内ケミカルが放出されることで、感覚として元気になった気分になるだけで、強く刺激された脳は、後になって疲弊してしまうのが実情です。したがって、体にエネルギーがプラスされた訳ではないのです。
カフェインが強いのに加えて、糖質も高く、商品によっては合成保存料の中で最も毒性が高いと指摘されている添加物、安息香酸ナトリウムが入っている点においても注意。
下記、実験における証言から、哺乳類への毒性は否めません。
安息香酸Naを2%および5%含むえさでラットを4週間飼育した実験では、5%投与群すべてが過敏状態、尿失禁、けいれんなどを起こして死亡しました。
『食品買うならコレがいちばん! ゼロからわかる食品添加物』 渡辺雄二 著
人体がエネルギーを補給するには、バランスの良い健全な食事と、十分な休養が最良の方法です。
ベジタリアンのタンパク質不足
ベジタリアンの方が気を付けたいのは、タンパク質の不足です。
私自身もベジタリアンを一時経験したことがあります。最初の2週間は非常に調子がよかったのですが、3週間目に入ってから、いつもの自分では考えられない、些細なことでイライラしたり、短気になってしまった経緯があり、調べたところタンパク質の不足が原因とみられ、それが理由でベジタリアンを止めることにしたのでした。
タンパク質は健康な血管とたくさんの血液を作るのに重要な役割を持ち、皮膚や髪の毛、人間の細胞全てを作る際に必要不可欠な栄養素です。ベジタリアンの方はタンパク質が不足する可能性を認識しつつ、植物性タンパク質を積極的に取り入れて不足を補うようにしましょう。
高い化粧品は使っているけど栄養不足
「高くて良い化粧品を使っているのに肌がボロボロ、顔がくすんで見える、なぜなんだろう?」理由が分からず、20代後半の頃は長い間こんな悩みを抱えていました。原因が栄養不足という事実を知ったのは、真剣に食養について学んでからでした。
例え20代でも、「コンビニで買った甘い菓子パンとオレンジジュースでお腹いっぱい、とりあえずサプリ飲んでおけば大丈夫だよね」というような、日頃の食事が偏ったものだと、高い化粧品のパワーだけでは肌の質は保てないのです。
バランスの良い食生活によって内側からエネルギーを発揮しなくては、外側から高価な化粧品で肌に栄養を付け足すだけでは不十分。化粧品は肌の栄養源ではなく、あくまで外側から補助するものです。仕事が忙しい、一人暮らしの方が陥りがちな事ですが、このような事例をたくさん目にしてきました。食事による栄養補給が足りない場合、肌荒れして、精神的にも落ち込みやすくなります。
高い化粧品に投資するのもいいですが、美肌効果を得る為には、それ以上に日頃から栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
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まとめ
簡潔に要点をまとめました(。・ω・)ノ゙
1.プロテインパウダー、プロテイン飲料の飲み過ぎ
⇒人工的なプロテインパウダーではなく、食品からたんぱく質を摂取しよう! 2.サプリメントの摂り過ぎ ⇒サプリメントはあくまで補助食品、日々の食生活をバランス良く! 3.健康食品/飲料と謳いつつ、人工合成甘味料や多量の異性化糖を使った商品の摂取 ⇒スクラロース、アセスルファムK入りの食品はNG!異性化糖が入った製品は控えよう! 4.フルーツジュースの飲み過ぎ ⇒野菜や果物はジュースにせず、そのまま食べるのがベター!ジュースは食後に少量を! 5.エナジードリンクの飲み過ぎ ⇒エナジードリンクは飲まない!その代わりに栄養満点の食事と、十分な休養を! 6.ベジタリアンのタンパク質不足 ⇒ベジタリアンの方は植物性たんぱく質をしっかり摂ろう!女性は特に! 7.高い化粧品は使っているけど栄養不足 ⇒化粧品に投資も良いけれど、食事にはもっと気を付けよう! |
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